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【ラスベガス在住プレイヤーが教える】スタックを削り返せ!最強のリスチール戦略

こんにちは。ラスベガス在住ポーカープレイヤー兼ディーラーのRYUです。

 

今日はスチールとスチールの違い、リスチールが有効なシチュエーションを紹介します。

この記事のレベル

  • 対象  中〜上級者
  • 重要度 ★★★★

 リスチール戦略はトーナメントのプリフロップ時に有効な戦略です。

 

スチールとリスチールは似て比なる戦略です。スチールとの違いに注意して、リスチールを行えるシチューエーションを理解しましょう。

 

スチール同様、リスチールを正しく理解しないと、逆に相手からチップを搾り取られる可能性があります。

 

この記事を読めば、具体的にどのハンドレンジでリスチールができるのか、自分や対戦プレイヤーがどのくらいのスタック量のときにリスチールできるのかが分かります。

 

ハンドレンジ表はダウンロードして使うことができるので、トーナメント前に印刷して復習してみてください。

 

こんな人におすすめです!

・スチールとリスチールの違いがわからない

・リスチールが有効なプレイヤーがわからない

・どの程度の額をベットすればリスチールが通るのかわからない

それではどうぞ!

 

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リスチールとは

スチールって何?

リスチールを理解するために、スチールの概念を復習しましょう。

スチールとは、プリフロップでレイトポジションからオープンレイズし、SBとBBをフォールドさせることで、SBとBBの強制参加費であるブラインドを奪うことを指します。  

詳しいスチールの記事はコチラ

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スチールをする場合は、自分がレイトポジションかつ、自分より前のプレイヤーが全員ゲームから降りていて自分が初めてベットする状況が必要です。

 

リスチールって何?

リスチールとは、プリフロップで自分より前のプレイヤーがオープンレイズ(スチール)し、 それに対し自分がさらに後ろのポジションからレイズし、 SBとBBのブラインド、オープンレイズされたチップを奪うことを指します。

 

スチールでは自分がレイトポジション&オープンレイズでしたが、リスチール自分がレイトポジションまたはSB、BBのポジション&前にすでにオープンレイズ(スチール)しているプレイヤーがいる状況でレイズを返すことを指します。

 

前にオープンレイズ(スチール)しているプレイヤーがいるかいないかが、スチールとリスチールの大きな違いです。

 

オープンレイズとスチールの違いについて、見分け方はスチールの記事で解説をしています。

詳しいスチールの記事はコチラ

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リスチールを行う目的

リスチールを行う目的はスチールと同様、トーナメントの後半にスタックを保つために行われる戦略です。

 

アンティが発生するトーナメントでは、勝負の終わりになると1BBですらゲームの勝敗を分ける重要なスタックの1部になります。  

 

スチール(リスチール)を駆使して相手のチップを奪いにいかないと、スタックが足りなくなりジリ貧になってしまいます。    

 

そのためトーナメント終盤では特に相手からチップを奪うスチール(リスチール)戦略を行うことが非常に重要になります。  

 

リスチールをすべきタイミング

どのポジションからリスチールできるのか?

レイトポジションvs(自分)レイトポジション

リスチールを行うベストポジションはスチール同様、COやBTNなどのレイトポジションと呼ばれる後ろの方のポジションです。

 

AKやAQなどの強いハンドは当然として、A2sやK5sのような比較的ハンドバリューが低いハンドでも、積極的にリスチールをかけにいくことができます。しかし、スチールよりやや狭いハンドレンジでリスチールをかけることをオススメします。

 

なぜなら前のプレイヤーがスチールをしていると考えられる状況のため、スチールを行っている人のハンドレンジよりやや狭いハンドレンジでないと、コールされゲームが継続した場合に不利になるからです。

 

レイトポジションvs(自分)SB、BB

前のプレイヤーがレイトポジションでスチールを行ったと考えられる場合、自動的にSBかBBからリスチールをかけます。このときのハンドレンジは、上記のレイトポジションvsレイトポジションよりやや狭いハンドレンジでリスチールすることをオススメします。

 

なぜなら、基本的にSB、BBは強制参加費のブラインドを支払っていることから、強制参加費分を取り戻すために広いレンジでゲームに参加するポジションと認識されています。

 

そのため対戦プレイヤーから見ると、SBやBBから3betが飛んできても、レンジが広いだろうと認識され、怖がられることが少ないからです。

 

また、SB、BBはフロップでアウトオブポジション(先にアクションをしなければならない)のため、 ゲームが継続した場合、広すぎるハンドレンジで3betすると不利になります。

 

BBディフェンスをする場合は、今説明したレンジより広いレンジでコールしましょう。

BBディフェンスについて詳しい記事はコチラ

 

具体的なハンドレンジを見るためには、GTOを利用して、自分と相手のポジション、スタック、ハンドを入力して確認してみましょう。

 

おおまかなハンドレンジを覚えておくことで、実戦で役に立ちますよ。

 

自分がどのようなシチュエーションならリスチールできる?

タイトだと思われているとき

画像:トーナメントで60BBのスタックを持っている状態で、カットオフからのオープンレイズにボタンから3betするときのハンドレンジ 
オレンジ:3bet 緑:コール 青:フォールド pdf準備中

 

対戦プレイヤーから自分がタイトなプレイヤーだと思われている場合は、自分がレイズを返したときに、相手が降りやすく、リスチールが成功しやすいです。

 

この画像が指すハンドレンジはあくまでGTOが出すオープンレイズに最適なハンドレンジです。

 

そのため実際の戦いの場面では、相手からタイトだと思われている場合、このレンジより広いレンジ、つまりオレンジのレンジをさらに広げて、リスチールすることが可能になります。

 

相手がどんなシチュエーションならリスチールできる?

相手がタイトなとき

相手が非常に高い頻度でフォールドを繰り返すプレイヤーの場合、より積極的にリスチールを仕掛けると良いでしょう。

画像:トーナメントで60BBのスタックを持っている状態で、カットオフからのオープンレイズにボタンから3betするときのハンドレンジ 
オレンジ:3bet 緑:コール 青:フォールド pdf準備中

 

具体的には、このレンジ表よりも広いレンジでリスチールすると良いでしょう。

 

しかしながら、3betであることに変わりはないので、タイトな相手のレンジと被らないハンドかつフロップ以降でも戦えるハンドを積極的に3betに回すのがオススメです。

 

なぜなら、A5や、K9などを3betに回すと、自分のハンドより強いAxやKxなどを相手が持っている可能性が高いからです(=ドミネートされている可能性が高い)。

 

また、トーメントのバブル直前はよくフォールドするため、リスチールのレンジを広げるのがおすすめです。  

 

リスチールをしてはいけないタイミング

自分がどんなシチュエーションならリスチールしてはいけない?

自分のテーブルイメージがルースなとき

画像:トーナメントで60BBのスタックを持っている状態で、カットオフからのオープンレイズにボタンから3betするときのハンドレンジ 
オレンジ:3bet 緑:コール 青:フォールド pdf準備中

 

 

対戦プレイヤーから自分がルースなプレイヤーだと思われている場合は、自分がレイズを返しても、さらに相手からコールを返されてしまいリスチールが失敗してしまいます。

 

そのため、この画像のハンドレンジよりも狭いレンジでレイズを返さないと、簡単にコールを返されてしまい、リスチールどころかチップを減らすことになりかねません。

 

自分のテーブルイメージがルースなときはスチールが失敗しやすいので、ハンドバリューの低いハンドは素直にフォールドした方がよいでしょう。

 

相手がどんなシチュエーションならリスチールしてはいけない?

相手がルースなとき

対戦プレイヤーが何でもコールをするルースなプレイヤーのときは、リスチールをしかけてもすぐにコールで返されてしまいリスチールが失敗してしまいます。

 

相手がコーリングステーション(=何でもコールするプレイヤー)のときは、ハンドバリューの低いハンドでリスチールを仕掛けるのは避けましょう。

 

テーブルがルースなとき

全体的に、テーブルにルースなプレイヤーが多いときはリチールするのは辞めましょう

 

こちらも先ほどの理由と同じで、すぐにコールされてしまう環境では、リスチールをしかけてもすぐにコールで返されてしまうからです。

 

コールされやすい環境か否かがリスチールを成功させる上で重要なポイントになります。

 

チップ量がどのぐらいのときリスチールしてはいけない?

相手のチップが多すぎるとき(M値≧15)

対戦プレイヤーのチップ量が、M値で計算したときにM値が15以上になる場合は、リスチールを仕掛けるのはやめましょう。

 

これはリスチールを行っても、相手のチップ量が潤沢なため、すぐにコールまたはレイズで返されてしまうからです。

 

詳しいM値の計算方法はコチラ

 

自分のチップが少なすぎるとき(M値≦6)

自分のチップ量が、M値で計算したときにM値が6以下になる場合は、リスチールを仕掛けるのをやめましょう。

 

そもそもM値が6以下だとオールインするかしないかの二者択一の状況になるので、リスチールを行える状況ではありません。

 

これはリスチールを行っても、自分のバックスタックが少なすぎるため、簡単にコールされてしまう、またはレイズを返されるとオールイン勝負になってしまうからです。

 

M値が6以下だとジリ貧な勝負になるので、他プレイヤーの誰かが飛んでプライスジャンプのチャンスがあるときは、良いハンドが来るのを待ちましょう。

 

または、プライズが確定していないときは、パワーナンバーを元にオールインしましょう。

 

詳しいパワーナンバーの記事はコチラ

 

どのくらいの額をベットしたらリスチールが通るの?

レイトポジションvs(自分)レイトポジション

前のプレイヤーがレイトポジションでスチールをかけ、自分もレイトポジションの場合は、2.5倍〜3倍を目安にベットすると良いでしょう。

 

レイトポジションvs(自分)SB、BB

前のプレイヤーがレイトポジションでスチールをかけ、自分がSBまたはBBの場合は、3倍〜5倍を目安にベットすると良いでしょう。

これは、SB、BBが不利なポジションで、高いベット額でないと対戦プレイヤーがなかなか降りてくれないからです。

 

まとめ

まとめると、ポジションはリスチールはレイトポジションまたはSB、BBからリスチールすることができます。自分がタイトなプレイヤーだと思われているときにはスチール同様リスチールが通りやすいです。

 

しかし簡単にコールをされてしまう環境のときにはスチール同様、リスチールが効きにくいです。

 

ポイント

・リスチールはすでに前にスチールをしているプレイヤーがいる状態で、レイズを返すことを指す

・タイトに思われているときはリスチールが通りやすい

・コールするプレイヤーが多いテーブルではリスチールが通りにくい

リスチールに似た概念で、前のプレイヤーにオープンレイズされ、さらにコーラーがいる状態で、 3betを返す「スクイーズ」という概念があります。スクイーズの記事もぜひ参考にしてください!

 

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