こんにちは。ラスベガス在住ポーカープレイヤー兼ディーラーのRYUです。ラスベガス滞在3ヶ月目にして合計500万円以上の賞金を獲得、優勝した実績があります。
ショーダウンしてから、もっとバリューがとれたはずと後悔することはありませんか?
今日はミスバリューの定義とクイズ方式でミスバリューの見分け方を紹介します。
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この記事の内容
- 対象 中級者
- 重要度 ★★★★★
- 読む時間 6分
ミスバリューを理解して、利益の取りこぼしを防ぎましょう!
・バリューを取りきれているのかわからないときがある
・勝っているかきわどいハンドでバリューをなるべく取り逃がさない方法を知りたい
・なかなか時給があがらない
それではどうぞ!
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ミスバリューとは
ミスバリューとは、英語でmissed valueといいます。
ミスバリューとは、本来であればバリューがとれるハンドだったにも関わらず、 非合理な意思決定を行ったことでバリューが取れなかった状態を指します。
具体的には、勝っているコンボのほうが、負けているコンボよりも多いにも関わらず、適切なベットを行わず利益を取り逃がすことです。
コンボの詳しい記事はコチラ
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よくある間違えは、ミスバリューのことをミステイクバリューだと認識して、 バリューベットだと思いこんで打つベットのことをミスバリューと認識することです。 しかしこれはミスバリューではありません。
ミスバリューの例
ミスバリューとバリューベットを見極めるのはなかなか困難です。
ミスバリューかどうかをわかりやすく理解するため、クイズ方式でミスバリューの例を解説していきます。
皆さんも考えてみてください。
プリフロップ
アンダーザガン(自分) からオープン3BB(12ドル)、ビッグブラインドが3ベット約11BB(45ドル)のレイズを行いました。
アンダーザガンはコール止めしました。両者とも100BB持ちスタートです。
正解は、ミスバリューにはなりません。
スタックの深さは両者とも同じ深さであり、いかなるハンドにたいしても勝率が80%程度あるAAをアンダーザガンが持っています。
AAはできる限りオールインに持っていきたいハンドです。
アンダーザガンはビッグブラインドに対して4ベットを返しても良いですが、ビッグブラインドが3ベットサイジング(11BB)を非常に大きくしてくれたため、コールで回しても、リバーまでに自分が目的としているオールインの戦いに持ち込むことが可能だと考えられるからです。
フロップ
ビッグブラインドがポットの約4分の1のコンティニュエーションベット(25ドル、6BB)を打ちました。
アンダーザガンはこれに対しコールしました。
正解は、ミスバリューにはなりません。
ボードは3c6d8hの非常にドライなボードです。
プリフロップの時点で、ビッグブラインドがもともとレンジが狭いアンダーザガンに対して3ベットを行ったことで、ビッグブラインドのレンジはよりかなり狭くなっていると予想できます。 そのため、このフロップはお互い全く絡んでいない状況だと分かります。
この状況でアンダーザガンがレイズを返してしまうと、ビッグブラインドのAハイ、Kハイ、Qハイ、AAより弱いポケットペアが降りてしまう可能性があるため、レイズを返してしまう方がミスバリューに繋がるためです。
さらに付け加えると、Aハイ、Kハイ、Qハイのようなブラフハンドには、ターンでも継続してブラフを打ってもらいたいのと、バリューベットだと思いこんでいるAAより弱いオーバーペアにもターンで引き続きターンで打ってもらいたいからです。
ターン
ビッグブラインド(自分)はチェックで回し、アンダーザガンもチェックで回しました。
正解は、ミスバリューになります。
Jhが落ちてビッグブラインドがチェックするのは、ショーダウンを目指したいハンド(JJより下のポケットペアなど)とフラッシュドロー、 Qx系のストレートドロー、強すぎて打たないJのセットだと考えられます。
これに対して、アンダーザガンのAAが勝っているコンボ(例:AAより下のポケットペア、フラッシュドロー、 Qx系のストレートドローetc..)のほうが、負けているコンボ(例:Jのセット、8のセット)明らかに多いと分かります。
そのためアンダーザガンがチェックバックするのはバリューを取り切れていない証です。
本来であればショーダウンを目指したいハンド(JJより下のポケットペアなど)と フラッシュドローのハンドが泣く泣くコールする、ポットの30%程度でベットするのが正しいと考えられます。
リバー
リバーで3sが落ち、フラッシュが完成しませんでした。
ビッグブラインドがベット100ドル(25BB)、アンダーザガンがコールし、ショーダウンを迎えアンダーザガンの自分がAAで勝利しました。
合計342ドル(約86BB)のポットを獲得しました。
正解は、ミスバリューになります。
リバーで3sが落ち、ハートのフラッシュドロー、Qxのストレートドローが完成しなかったことから、AAが勝っているコンボのほうが明らかに多いと分かります。
この状況でビッグブラインドが100ドルをベットしてきているため、総ポット額(242ドル)と対自分の残スタック(330ドル)を考えたときに、十分オールインできるスタックサイズを自分が持っていることから、コールするのはバリューを取り切れていません。
そのため、AAより下のポケットペアが泣く泣くコールするオールインを返すべきです。
本来であれば、800ドル(200BB)のポットを獲得できた可能性があったところを、342ドル(約86BB)のポット獲得のみになってしまいました。458ドル(114BB)のミスバリューとなりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。ミスバリューを重ねていくと、時給がなかなか上がりません。ミスバリューとバリューの見分け方はシチュエーションによって判断が難しいです。詳しくはポーカーマスターコースで解説しています。興味のある方はぜひ初回無料レッスンに参加してみてください。
ポイント
・ミスバリューは勝っているコンボが負けているコンボより上回っているにも関わらず適切なベットをせず利益を取り逃がすこと
・ミスバリューとバリューの見分け方は難しい
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