こんにちは。ラスベガス在住ポーカープレイヤー兼ディーラーのRYUです。
今日はアメリカのFBI捜査官が教えるテルの見抜き方を紹介します。
著作権はポーカートレーニングジムに帰属しています。許可の無い無断転載・コピーはお控えください。
この記事のレベル
- 対象 中〜上級者
- 重要度 ★★★★★
ポーカーフェイスという言葉にもあるように、自分の考えていることを相手に悟られないようにすることは重要です。
また相手の考えていることを読み取ることもゲームを有利に進める上で重要です。
ポーカー用語で、心情が表情や態度として出現することを「テル(癖)」と呼びます。
今回は、犯人の心情を読み取ることに長けているアメリカのFBI捜査官の動画を紹介します。
この動画では、FBI捜査官がどのようにポーカープレイヤーたちの心情を見抜いていくのかを解説しています。
FBI捜査官の観察を踏まえながら、テルを見抜く方法、テルを見抜く際の注意点を紹介していきます。
・テルを見抜くのはどんなタイミングが良いのか知りたい
・特徴的なテルがどのようなものかわからない
・テルを見抜くことができればポーカーで勝てるのか疑問
それではどうぞ!
ライン公式アカウントでは、ラインでしかお伝えしていない有益情報を定期配信しています。
ぜひお友だち追加してください!
テルを見抜くためのポイント3選
ゲーム全体の進行を意識しながら態度の変化を観察する
ゲーム開始前、カードを配られるとき、ゲーム進行中...とゲームが進むに従って、対戦プレイヤーの感情に起伏が生じることがあります。
例えば、ある対戦プレイヤーがプリフロップでAAを持っており、アクションの発声が堂々としていて非常にリラックスしているように見えたとします。
ところがフロップが進むにつれ、貧乏ゆすりや、肩のすくみが生じているように見受けたとします。
ここから、ボードとハンドの絡みが減ってきて、対戦プレイヤーに焦りが生じているのではないか?と想像することができます。
ゲーム全体の進行を意識し、対戦プレイヤーの態度の変化を分析することは、ゲームを有利に進める上で非常に重要です。
テルを分類する
足を小刻みに動かしている、キョロキョロする、アクションの発声が弱々しい...etc、
このように、対戦プレイヤーから細かな挙動をすべて読み取ろうとするときりがありません。
そのためゲーム中に生じうる心情を、
①不安感、焦り
②自信、安心
③嘘をついている
の大きく3分類に分け、この大きく3つの感情から生じる特徴的なテルを覚えましょう。
感情を分類しながらテルを覚えることで対戦プレイヤーの些細な機微にとらわれることなく、相手のテルを見抜くことができるようになります。
ゲームに参加していないときによく観察
ゲームプレイ中は対戦プレイヤーのハンドやレンジなど考えることがたくさんあります。
戦いながら対戦プレイヤーのテルも考慮にいれることは非常に困難を極めます。
ゲームに参加していないときであれば、対戦プレイヤーの態度や表情を冷静に観察する良いタイミングです。
ゲーム不参加中は特に対戦プレイヤーを観察してみましょう。
FBI捜査官が教える特徴的なテル
引用:WIRED.jp「元FBI捜査官が教える、ボディランゲージから相手の心を読み解く方法」
ここからは、犯罪心理学のエキスパートであるアメリカのFBI捜査官によるテルの見抜き方を解説した動画を織り交ぜながら、ゲーム進行とともによく現れるテルを紹介していきます。
ゲームには5人のプレイヤーが参加しています。この状況で各プレイヤーの注目すべき態度を見てみましょう。
次の記事で紹介する写真はすべて上のリンクの動画から引用しています。
ゲーム開始前に得られる情報
ゲーム開始前にも重要な情報を得ることができます。
ゲームに参加したプレイヤーたちは初対面です。
座る姿勢を変える、身体を触るなどのリアクションをとり、緊張していることが伺えます。
座る位置を変える:スキンヘッドのプレーヤー3はしきりに座る位置を調整しています。
プレイヤー3は居心地の悪さを感じていることが伺えます。
自分の肩を掴む:帽子をかぶっている右端のメガネの男性プレーヤー5は、自分の肩を掴む動作をしています。
これは自分の身を守ることを指しており、同様に緊張していることが伺えます。
肩が上がる:グレーのニットを着た女性のプレーヤー4は肩が上がっています。
これは緊張して肩がこわばっていることがわかります。
カードが配られるときに得られる情報
役の完成有無を確認しようとする感情
ボードにカードがめくられたときに、ハンドを確認しようとする態度は、フラッシュやストレートなど、自身の手札を確認しないと役の完成状況がわからないような複雑なハンドを持っている可能性があります。
自分の手札の価値が高いことから隠そうとする感情
手札の価値が高いとき、ついつい人は手柄を他人にとられないようにする防衛本能が働き、下のような態度を示すことがあります。
カードを隠す:カードの上に手をのせたり、カードを手で囲む、カードを押し付けてカードを隠そうとする態度は、持っているハンドの価値が高く、カードを守ろうとする反応です。
この他にも、カードから目を逸らす態度は、自分のカードが強いことを悟られないように行われると考えられます。
自分の手札の価値が弱いことからゲームへの参加意欲が減っている感情
手札の価値が弱いときゲームで勝つ可能性が低いと判断して、ゲームへの参加態度が消極的になる様子が態度に現れる場合があります。
手をテーブルから離す:プレーヤー4はテーブルの下に手を置き、手を引っ込めています。
ゲームへの参加意欲が減り、態度が消極的になっていることがわかります。
手がテーブルの上にある:一方で、プレーヤー4と異なるプレーヤー5は手がボードに対して前のめりに出ています。
これはゲームへの参加意欲が高い=強い役が完成している可能性が高いことが伺えます。
自分の手札の価値が弱いことから対戦プレイヤーを威嚇する感情
自分の手札の価値が弱いことから相手にやられないために、防衛本能が働き相手の目を凝視する、などといった態度が現れることもあります。
ゲーム進行中に得られる情報
ゲーム進行中は、先ほどもお伝えしたとおり、対戦プレイヤーのハンドやレンジの推測をするなど、考えることがたくさんあります。
代表的なテルと、そのテルに伴う代表的な感情を覚えておきましょう。
焦りや不安感
瞬きの回数が増える
目線の動きが活発になる
貧乏ゆすり、足を組み直す
安心感、自信
口が自然に開いている
足を前に出す
嘘をつく
アクションの発声が早くなる
テルを見抜くときの注意点
以上、FBI捜査官の動画を元に、代表的なテルを紹介してきました。
ですが、テルはプレーヤーたちの意思決定を裏付ける決定的な情報ではないことに注意してください。
プロプレーヤーにもなると、あえてわかりやすいようなテルを発していたり、また別の要因でテルとしてたまたま現れてしまっていることがあります。
アメリカのトッププロが実際に語っていたことを例にあげると、ホームゲームで彼が対峙したプレーヤーは試合中に手の震えが見られました。
彼は対戦プレイヤーが発した特徴的なテルからこのプレーヤーが焦りや不安の感情を持っていると捉え、このプレイヤーのベットに対しコールしました。
ところが蓋をあけてみると、そのプレイヤーはただのアルコール依存症のプレイヤーで、手の震えが勝手に起きてしまうプレイヤーだったのです。
対戦プレイヤーの特徴的なテルを見抜くことも重要です。
しかし、まずは対戦プレイヤーのレンジ、ベット額などの情報を参考にして、意思決定を下すようにしましょう。
テルはあくまでプラスαの情報であることを覚えておきましょう。
まとめ
焦りや不安感やゲームへの参加意欲は態度によく現れます。
ゲーム進行中の態度の変化をよく観察することも相手の状況の変化を理解する上で重要でしょう。
一方でプロプレイヤーはあえて特徴的なテルを行っている可能性もあります。
そのため、意思決定はまずレンジ、プレイライン(ベット頻度・ベット額・チェック頻度)の情報から主に判断しましょう。
ポイント
・ゲーム中に生じうる感情を大まかに3分類して、特徴的なテルを見抜く
・ゲーム進行中の感情の変化を見抜く
・意思決定はレンジ、プレイライン(ベット頻度・ベット額・チェック頻度)の情報から主に判断
自分のテルを出さないようにする方法については、コチラの記事(準備中)を参考にしてください。
ライン公式アカウントでは、ラインでしかお伝えしていない有益情報を定期配信しています。
ぜひお友だち追加してください!