【ラスベガス在住プレイヤーが教える】プロテクションベットが打てると一人前！【戦術紹介】

こんにちは。ラスベガス在住ポーカープレイヤー兼ディーラーのRYUです。

今日は勝率を上げるために必ず覚えておきたいプロテクションベットの意味と効果的に打つ方法を紹介します。

※著作権はポーカートレーニングジムに帰属しています。無許可のコピー・転載は禁止です

皆さんは役ができているのに微妙なハンドのために負けるのを恐れてむやみやたらにチェックしていませんか？

今回は相手プレイヤーのスタックを減らすために有効な、必ず覚えておきたいプロテクションベットについて解説していきます。

プロテクションベットの意味、使えるシチュエーション、おすすめのベット額を網羅していますので、ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめです！

・戦略的にベットを打ちたい

・勝率を上げるための方法を深く学びたい

・ベット額はいくらが適正なのか知りたい

 

 それではどうぞ！

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復習：ベットをきちんと理解することの重要性

ゲームの勝敗を決めるのはスタック量です。

スタックが多ければ相手からオールインされてもコールを返す余裕が生まれますし、ある程度のチップを失っても怖くなくなるので、勝負に挑むチャンスが増えます。

つまり、ポーカーはチップを増やせば増やすほどゲームを有利に進められるゲームであることを理解しておきましょう。

スタックを増やすことができるアクションはベットかレイズしかありません。

さらに、スタックを増やすためには2通りあります。

①相手にコールしてもらう

・・・相手にコールしてもらい、ポットのチップ量を増やしてもらうことで最終的な取り分を増やす

②相手にフォールドしてもらう

・・・相手に降りてもらい、チップを譲り受ける人を自分にする

当たり前ですが、この2通りのどちらかでスタックを増やすことができます。

目的をきちんと理解してベットを使い分けしていきましょう。

復習：ベットの種類は大きく３種類

ベットの種類は大きく３つに分かれます。

①バリューベット・・・「相手にコールをしてもらう」ことが目的

②プロテクションベット・・・「相手にコールをしてもらう」こと、または「相手にフォールドをしてもらう」ことが目的

③ブラフベット・・・「相手にフォールドをしてもらう」ことが目的

今回はプロテクションベットについて解説していきます。

プロテクションベット

意味

強いハンドとも弱いハンドとも言えないハンドで打つことができるベットをプロテクションベットと呼びます。

ちなみにバリューベットは自分のハンドがとても強いときに打ち、ブラフベットは自分のハンドが弱いときに打ちます。

次のラウンドに進む前に、相手から少しでもチップを引き出すことを目的として打ちます。

簡単にいうと、関所を通るたびに相手から通行料をとって相手のお財布を苦しめるようなものです。

そのためプロテクションベットを打って、相手にコールされようがフォールドされようがどちらでも構いません。

相手がフラッシュドローやストレートドローなど、アウツの枚数が多いドローを持っている可能性が高い場合、こちらがチェックや少額のベットを打ってしまうと、相手は簡単にコールまたはレイズを返します。

すると相手は少ないコストで次のラウンドに進むことができ、ドローを完成させてしまうチャンスを相手に与えてしまいます。

これを防ぐために大きくベットすることをプロテクションベットと呼びます。

プロテクションベットを行うことで、相手をフォールドさせることに成功すれば相手のチャンスを潰すことにつながります。

また仮に相手からコールされたとしても、ターン、リバーでフラッシュやストレートが完成しなかった場合、こちらがまたベットを打つチャンスが発生するため、相手にフォールドされようがコールされようがメリットが生じます。

プロテクションベットで重要なことは”相手をタダ同然で関所に通過させない”ということです。

こちらがもしプロテクションベットを選択せずにチェックを行ってしまうと、相手はベットまたはチェックを選択し100%の確率で勝負が継続してしまいます。

4ラウンドしかないゲーム内で、相手にダメージを与えるチャンスを逃すのは非常にもったいないです。

ベットを打つ場合、多く（著者の体感50%）はプロテクションベットを行うのが一般的です。

プロテクションベットが打てるシチュエーション＆ベット額の計算方法

相手の持っているハンドの勝率を予想できていなければ、プロテクションベットを打つことは難しいです。

相手がフラッシュドローやストレートドロー待ちの状態のときに打つことが一般的です。

具体的なシチュエーションを見てみましょう。

テーブル

A♣8♥3♣

自分のハンド
A◆5◆

♣のフラッシュドローに向けてプロテクションベットを打ちます。

プロテクションベットを成功させるためには、アウツとオッズの考え方をきちんと理解している必要があります。

アウツとオッズの詳しい記事はこちら

フロップ時点での相手のアウツは9枚です。

アウツとオッズの考えを利用すると、つまりターンまでに18%の確率、リバーまでに36%の確率でフラッシュが完成すると予想できます。

フロップの時点で相手がターンまでついてくるのか、リバーまでついてくるのか分からない場合、ポットの33%をベットするのがプロテクションベットをする上で最も適正な額と言われています。

この額はGTOで解析をかけると導くことができます。

GTOで精度の高いベット額を覚えておくとゲームに有効ですので、ポーカーで勝ちたい方はGTOツールを使いこなしておきましょう。

GTOの詳しい記事はこちら

ポットの33%でベットを打つと、ターンまでついてくるプレイヤーであれば相手はフォールドする可能性があり、またリバーまでついてくるプレイヤーであれば相手はコールする可能性があります。

プロテクションベットを打つ上で重要なことは、アウツを理解して有効なベット額をきちんと打つことです。

万が一テーブルを見て相手のハンドにフラッシュドローだけではなくストレートドローも見え、相手のアウツが増える場合（仮に15枚）、ターンまでに30%、リバーまでに60%の確率でフラッシュまたはストレートが完成すると予想できます。

するとこちらもベット額を上げる必要があり、適正なベット額は50%〜60%になります。

なぜなら強いドローを持っている相手は少ないベット額では簡単にコールまたはレイズしてくるためです。

そのためアウツを理解することで、適正なベット額を理解することができます。

まとめ

いかがだったでしょうか？

プロテクションベットはコールまたはフォールドされても自身にメリットをもたらすことができるベットです。

少ないラウンドの中で相手にきちんとコストを支払わせることがプロテクションベットのポイントです。

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